私は、これまで子どもを産むことは難しいことではないと思ってきました。まさか自分がそうなるとは思っていませんでした。「頑張ってもできないこと」を受け入れるまで、孤独感や不安感とともに相当な時間を過ごしました。そんなときにもっと声に出してその悩みをいうことができれば、もっと違った時間が流れていたかもしれません。しかし、その一方で、経験を通してさまざまなことをじっくり考えることができた貴重な時間でもありました。
これから子どもの不在、つまり自分の子どもを産み育てるということがこれからないという事実のなかで、人生は続いていきます。生命(いのち)は遺せなかったけれども、与えられたこれからの時間のなかで、何ができるのだろうかと考えたときに「言えない・見えない」当事者の人々の代弁なら微力ながら発信していくことができるのではないかと思いました。
研究内容について
今回の調査は、不妊当事者のかたの不妊に対する意識、ストレス、悩みやその取り組み、カウンセリングに寄せる期待について、その一連を把握することが目的です。
そのために、今回お願いしております調査は少し長くなりますが、その成果を発信していくことによって、当事者またはこれから不妊を体験する人、その他不妊ではないかたにも不妊とは何か、そして、サポート体制の必要性を今一度考えていただくきっかけになれば、意味のあるものになると考えております。詳細につきましては、「研究目的と内容」のページでお伝えしておりますので、こちらも読んでいただければ幸いです。
今回の調査により、当事者の置かれた環境や意識を明らかにし、最終的には、心理的に「誰が、何を、どのように」支援するかたちを提案していきたいと考えております。
みなさまのご協力をお待ちしております。
調査にご協力いただきたいかた
このたびの調査は、女性の不妊治療経験者にお願いいたします。治療中のかた、治療を休止されているかた、治療を終えられたかたなど、さまざまな立場のかたにお願いいたします。
ご回答方法
同ページ下の「不妊についてのカウンセリングを受けたことがありますか?」という質問からお入り下さい。アンケート記入フォーム画面になりますので、回答を選択して下さい。最後に送信ボタンをクリックしていただければ終了です。
個人情報の取り扱い
みなさまからいただきました調査票はご協力の意志があったものとして受け取らせていただき、大切にお預かりいたします。
ご回答いただきました調査票はすべて統計的に処理され、個人データが公になることはありません。調査は匿名でおこない、個人を特定されないようにすべてID番号で管理します。
さらにこの調査では、ご自身の苦痛な体験の内容に関する詳しい説明などは求めておりません。また、途中で辞退されることも可能ですのでご安心ください。さらにデータおよびドメイン名の漏洩などを防ぐため、インターネットのサーバー管理は信頼できる会社に委託しております。
また、お答えいただいた内容は、研究以外に用いることはありません。研究終了後には適正に破棄させていただきます。
研究にご協力いただくことで、不安や心配がございましたらどんなことでも結構ですので、お問い合わせからご連絡ください。
ご協力よろしくお願い申し上げます。
研究結果のご報告
調査の結果はみなさまにこのホームページでご報告をさしあげた後に、学会や専門雑誌などで公表する予定でおります。
調査結果を書面でご希望の場合、また、調査内容や調査結果に関しまして、ご不明な点がございましたら「お問い合わせ」からご連絡いただければ幸いです。
この研究が、不妊当事者へのさらなる理解につながり、そのサポート体制の確立に貢献できますよう取り組んでいきたいと考えております。
ひとりひとりの声を大切にお預かりし、発信していきますので、ぜひ調査にご協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。